西東京市M様 トタン屋根のガイナ塗装、漆喰も打ち替えました。

全景写真

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2014年撮影の全景写真
2014年撮影。施工前のお写真です。こちらトタン屋根が熱くなるため、遮熱断熱塗料ガイナで塗装。また、奥にみえる瓦屋根の漆喰打ち替えを行いました。

クチコミ・アンケートは、こちらをご覧ください。 西東京市M様より 屋根塗装・漆喰工事のアンケート(口コミ)

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2022年撮影の全景写真
こちらは、8年経過した2022年撮影のお写真になります。ガイナN-50色で塗装しましたが、状態は良好でした。

主要な工程

漆喰劣化箇所
2014年撮影。屋根の棟(頂上)部分です。棟への雨水浸入を防ぐ役割を担っているのが、奥に見える粘土です。そして、その粘土が流れないように漆喰で半月の表面が固められています。

南蛮漆喰を充填中
粘土・漆喰をとって、新たに南蛮漆喰を充填していきます。南蛮漆喰というのは、粘土と漆喰が一体になったような材料です。ツラまで充填すると反って屋根を傷めるので注意です。

8年経過後の漆喰
2022年撮影。黒色の南蛮漆喰も経年で白くなっていきます。8年経過で、剥落している箇所は1か所もありませんでした。

しっかりとしたケレン
8年経過しても、塗装の状態が良好だった大きな理由は、当時のこちらの写真ですね。色が白っぽいところが、目荒らしをしていない箇所。黒っぽくなっている箇所が目荒らしが完了している箇所です。このようによく目荒らしをすることで、塗装される面にミクロレベルの凹凸がつき、塗料がのる表面積が大きくなり、剥がれにくくなります。なお、当時は手工具で目荒らしをしていましたが、今であれば電動工具を使用するので、より効率的です。

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目荒らしをしたら、さび止めという下塗り材を塗ります。さび止めは一般的にはエポキシ樹脂といって密着が良い材料を使用します。エポキシ樹脂は紫外線には弱いため、必ず上にメインの塗料をかぶせる必要があり、さび止めだけで終わらせてはなりません。今回はメインの塗料としてガイナを塗装しています。

漆喰の打ち替えなどは、調査に伺ったうえ、必要性の有無の判断から行います。また、ガイナ塗装もかなり扱いに慣れた会社になりますので、性能など何なりとご質問ご相談ください。

今回は壁中心のご提案をすることに。

窓改修部にお勧めの塗料とは
他リフォーム会社様で内装を工事し、今回窓も新しくしたようです。改修で窓を交換しようとすると、どうしても壁を切り込むことになるので、壁の内側の防水の紙も破れてしまいます。そういったこともあり、一般的に窓を改修したところは、漏水しやすいんですね。

漏水しやすいのであれば、漏水しにくくなるような塗料の提案が必要ですね。弊社が推奨するのは、日本ペイントのDANフィラーエポという下塗り材です。1缶あたり、通常の下塗り材(パーフェクトフィラー)の約3倍の価格がする一方で、通常の下塗り材の3分の2の面積しか塗れない高価な材料です。しかし、弾力性に富んでおり、また弾力に富んだ塗料が宿命的に有してきた「膨れやすさ」という問題も克服した下塗材になります。

新規モルタルのフラットの箇所に関しては、シーラーという密着よくする下塗り材を塗布したうえ、DANフィラーエポSという吹付タイプの塗材を吹付塗装すれば、「丈夫な下地形成」と「周囲との模様合わせ」との両方の目的が達成できます。

DANフィラーエポを下塗りに利用した場合には、メインの塗料は、シリコン系(耐用年数10年)・フッ素系(耐用年数20年)・無機系(耐用年数20年)のいずれかから選択することになります。今回は、新設の窓が日射・雨が隣地建物に遮られ当たりにくい環境にのみあるので、私であればシリコン系塗料を選択し、10年目くらいから注意してみて、おそらく次回は15年目くらいに塗装し直すだろうと思います。

壁に関しては、このように状況をよく見た上で、自分の家ならばどんな塗料で塗るかなとよく考えたうえで、ご提案をします。
直径55サイズの雨樋
雨樋も古くなり、傾いているような箇所もあったので、交換することをご提案しました。交換の目安は、傾いている箇所の有無、漏れてきている箇所の有無などより判断します。

2022年撮影の全景写真
トタン屋根の天辺部分。棟板金の交換を提案しました、こちらは、築30年を過ぎても今まで何もされていない場合には、交換することをご検討いただいた方が良いと思います。

以上。

「8年を経ても、ガイナ・南蛮漆喰の状態は良好であった」ということ。また「新設窓があるということは漏水しにくさを意識して工事したいところであり、そうすると弾力ありヒビ割れに強い塗料でのメンテナンスが良いだろう」ということ。これら2点が、今回の施工例(そして今回提案)の要点かと思います。