小金井市・RC造の雨漏り解決

RC窓回りからの漏水

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今回は、RC(鉄筋コンクリート)の建物の、窓まわりシーリング劣化による雨漏り事例です。

図示・赤外線画像等による報告書の作成業務にも取り組めますので、法人のお客様もぜひ当社をご用命ください。

窓回りシーリング劣化からの雨漏り

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今回の雨漏りは、窓サッシと壁との隙間を埋めているシーリング(防水材)の劣化が原因でした。窓回りの防水は、コンクリート造の建物の場合には必須です。

サイディング、ALC、ジョリパット等が利用されているモルタル外壁においても、窓まわりのシーリングは必須です。調査のみでなく、もちろんシーリング工事も得意ですので、ご相談ください。

RCの雨漏りのポイントは

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コンクリートとコンクリートは、とても密着がわるいです。1階と2階のコンクリートは同時には打たないので、この間部分の密着はわるく、そのためRC建物の階と階の間にはシーリングが施工されています。


このような打継の目地部や、窓回り、吸排気のダクトまわりなど、あらゆるシーリングで押さえられている個所は、シーリング劣化により雨漏りの原因となります。


木造の家と異なり、シーリングの裏側には防水シートはありません。RCはシーリング頼みの構造物といえます。

位置関係の把握

ここより以下は、少し退屈な内容かもしれません。

雨漏りしていると疑われる個所は無数にあるのですが、それを1個所へと効率的に絞り込んでいくためのプロセスについて記述します。(原因個所は1個所だけでなく、数か所あることもあります。)

雨漏り個所の特定のためには、まず簡易的な図を書くことからはじめます。RCの建物の場合には、階と階の間に、コンクリートを打ち継いだ個所(構造目地部)がありますが、こちらと漏水している個所との位置関係の把握が、まず大切になります。
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トイレ床面から漏水です。
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左写真の窓部です。
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トイレの中です。乾式タイルの仕上げです。
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位置関係を把握します。外壁のでっぱりのさらに下方に、トイレの床面があることなど、実際に建物を測ってみないと分かりません。


建物の突出した部位で、
トイレ天井に、漏水形跡のないことから、
雨水浸入位置は、
左下図の、上下線内の範囲と想定されました。

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打継のラインへの散水です。雨漏りは再現されませんでした。
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窓まわり劣化シーリング部への散水です。雨漏りが再現されました。
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わずかな湿り気でしたが、赤外線カメラにより温度変化が確認できました。
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事前に巾木の塗料の剥がれを、内部で調査していた武石が発見してくれていたので、助かりました。



今回の雨漏りは、窓まわりシーリングの劣化が原因でした。

複雑な場合も多いのですが、今回は施工範囲を絞り込むこともでき、

原因も単純であったために、簡単に解決することができました。

雨漏り解決、雨漏りの補修は、ぜひ当社にお任せください。